チェンバロ奏者 八百板正己 のホームページ

チェンバロ日誌(2005年11月)

チェンバロ日誌
11月2日(水)
 10月7日の日誌に書いたラベンダー入りドライフラワーのアレンジメントは、 6日間で5公演(新潟、横浜×3、水戸)の間チェンバロと一緒に旅をしました。 音楽用の公共施設は概して殺風景なものですが、花があると舞台の雰囲気が変わりますね。 おかげで会場にはいつもほのかにラベンダーの香りが広がって、 時に演奏に少々問題があっても会場の雰囲気が良かったのはそのおかげ? どの公共施設の貸し出し条件にも「香りを出すものを持ち込むな」とは書いてありませんから、 これからもラベンダーの力を借りようかと考えている私です。
 10月26日の水戸と29日の新潟の砂丘館では、 蓋を外したチェンバロを30人ほどの客席の真ん中に置いて演奏してみました。 この配置はチェンバロからの理想的な音が聴ける限られた席というものは無くなる代わりに、 だれもが楽器のすぐそばに寄れることや、お客様同士顔を合わせることから、 弾き始めから親密な雰囲気になりましたね。 特に会場の残響があまり期待できない狭い空間ではこれからもいろいろなところでやってみたい方法だと思いました。
11月8日(火)
 今日はたった一人のお客様のためのスペシャルコンサートが行われました! 先月の新潟りゅーとぴあでの「バッハとイタリア音楽」を所用で聴き逃した常連のお客様がどうしても聴きたいとおっしゃるので、 見附チェンバロスタジオでのレッスンという扱いで弾いて差し上げたのです。 バッハが大好きな方で、特に演奏だけでなく解説を詳しく聞きたいとのことで、 演奏会では時間の都合で話せなかったような細かい話や深い話にまでついつい脱線してしまいます。 結局、一部の曲を省略しても3時間近くを費やしてしまいましたが、 とても充実した楽しいひとときでした。
11月9日(水)
 見附チェンバロスタジオのインテリアがまた一つ増えました。 ドライフラワーを作ってくれた生徒さんとは別の生徒さんが、 「プリザーブドフラワー(preserved flower)」というものをプレゼントしてくれたのです。 見かけも感触も生花のようなのですが、 薬品で処理してあって何年も長持ちするといいます。
11月24日(木)
 天井の高い響きの豊かな空間で弾くチェンバロは幸せです。 今日は南魚沼市(旧六日町)の名峰八海山の麓にあるトミオカホワイト美術館での演奏で、 エントランスホール脇の喫茶コーナーでアルコール付きの気楽なコンサートを少人数で楽しむという企画でした。 生のチェンバロは初めてという方がほとんどのようでしたが、 高い天井に広がる響きがとても美しいので、 皆さんアルコールを口に運ぶのも忘れて聴き入ってくださいました。 住まいから離れたところで自主演奏会は困難ですから、 このようにコンサートを引き受けて少人数でもお客様を集めてくださるのは有難いことです。 一人でも多くの方にチェンバロを知っていただくために、 これからも県内の津々浦々にまで出かけていきたいものです。
 ところで、報告が遅れましたが見附チェンバロスタジオのインテリアがまたまた増えました。 私が子供の頃に吹きまくったリコーダーです。 20日のスタジオでの演奏会に合わせて、 まだ何も飾るものがなかった壁が一面残っていたので、 ソプラノ、アルト、テナーの3本の木製リコーダーを並べて吊るしました。 木でできた3台のチェンバロの間に木でできたコントラバスとマンドリンとリコーダー、 それに木のフレームに収まった版画が並ぶ様は、 白い壁をバックになかなか統一的なインテリアとなっています。


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