チェンバロ奏者 八百板正己 のホームページ

チェンバロ日誌(2006年6月)

チェンバロ日誌
6月2日(金)
 今日はインヴェンション&シンフォニア講習会の2回目です。 数名の入れ替わりがありましたが、やはりほとんど定員いっぱいの19人でした。 インヴェンションのような音楽の構成原理である対位法の発想が、 遠く古代ギリシャの宇宙観にまでさかのぼること、 また対位法を探求することは神がこの世の仕組みとして定めた法則を見出そうとする行為であったことも紹介し、 前回よりかなり神妙な雰囲気でした。 指を動かすだけなら小学生でもこなすインヴェンションですが、 こうして掘り下げてゆくと果てしなく奥が深いです。
 終わってからは私とお喋りしたい方々を見附駅の近くのレストランにお誘いして昼食会になりました。 音楽という共通の目標を持つ人どおしですぐに打ち解けて、 新潟から電車でいらっしゃった方を車の方が一緒に載せて帰っていただけることにもなりました。 本当に音楽の力はすばらしいものです。
6月5日(月)
 カーブドッチにオルガンの練習に行ってきました。 敷地のいたるところバラの花が満開ですばらしいです。 11日の演奏会ではディナーの前に庭の散策もどうぞお楽しみ下さい。
6月15日(木)
 今日はインヴェンション&シンフォニア講習会の3回目です。 今日も終わってから私とお喋りしたい方々を見附駅の近くのレストランにお誘いして昼食会をしました。 受講される方にはピアノ教室の先生が少なくありませんが、 中にはご自分ではあまり鍵盤楽器を演奏できなくてもとても熱心なリスナーの方もいらっしゃいます。 今日の昼食会ではそうした方(アマチュアオーケストラで管楽器の経験が長いそうで)も交えて、 オーケストラの音程と調律法の関係など多方面の話で盛り上がりました。
6月16日(金)
 カーブドッチに行ってきました。 演奏会は終わったので今日は練習ではなく、オルガンの「戻し調律」です。 先日の演奏会では16〜17世紀の特別な調律法「中全音律(ミーントーン)」に自分で合わせ、 現代では忘れられてしまった純粋なハーモニーを再現して会場を満たしたのですが、 使う和音を特別美しくする分、そのしわ寄せを受けた他の和音は全く演奏不能なほど汚くなるのです。 このままではカーブドッチで毎週のように行われる結婚式のオルガン伴奏で大変なことが起こるでしょうから、 週末が来る前に元に戻してきた次第です。
6月28日(水)
 今日でインヴェンション&シンフォニア講習会が終わってしまいました。 普通の演奏会ではお客様との出会いは一度きりですが、 20人弱の限られたメンバーで2週間ごとに4回もおいでいただき、 そのうちの何人かとは終わってから一緒に食事にお誘いしたりして、 いつになく親しみを感じた私はこれで終わってしまうのが何だか寂しいです。
 受講された方々の多くはピアノの先生のようでしたが、 これからはその方々が生徒さん(特に未来をになう子供たち) にインヴェンション&シンフォニアに託されたバッハの思いを伝えていく番です。


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