チェンバロ奏者 八百板正己 のホームページ

チェンバロ日誌(2008年3月)

チェンバロ日誌
3月17日(月)
 こういう所でお金の話をするのも無粋ですが、 確定申告を提出してきました。 チェンバロ演奏家を志して10年、 毎年のように収支は上向くばかり・・・。 というのは嘘で、 収入は毎年のように上向くばかりなのですが、 少しでも余裕があるとついCDを買ったり楽譜を買ったり (チェンバロの楽譜は需要が無いので海外から取り寄せて何万円もします)、 演奏会用の衣装を奮発したり、東京まで講習会に出かけたりと、 支出も上向くばかり・・・。 この先もっとお金が入れば、 きっとクラヴィコードの購入だの海外視察だのと、 際限もなく夢が膨らんでいってしまうのでしょう。 でも美しいものへの欲望は抑えることができないんですよね。
3月23日(日)
 神奈川県の藤沢市で弾いてきました。 このところ新潟県内も暖かくなったと思っていましたが、 あちらはもう桜が咲き始めているんですね。 違うのは気候ばかりでなく、今回は交通事情の違いにも思い知らされました。 いつも横浜の自主公演に行くときは首都高速湾岸線経由で横浜の親の家のすぐ近くまで行けるので、 首都高速の渋滞時間を避けて行動することだけ考えればよかったのですが。 今回は午後に江ノ島の近くの会場で演奏が終わって、 そこからまた混雑する鎌倉経由で湾岸線に乗るのも遠回りだと思って、 せっかく圏央道が八王子から関越道までつながったこともあるし、 江ノ島からまっすぐ国道をたどって八王子に行くことにしたのです。 ところが、走り始めてまもなく渋滞渋滞渋滞渋滞・・・。 地図を頼りに少しでもマイナーな道に回ってみても同じくらい渋滞渋滞渋滞渋滞・・・。 結局八王子まで4時間以上かかり、それだけでもうヘトヘトです。 以前栃尾に住んでいたときは「○○まで10km」と出ていれば「10分で着く」と思えばよくて、 三条に移った今もなるべく信号のない道を通るようにしているのでキロ数の5割増しで考える癖が付いているのです。 さすがに新潟市内はけっこう混むことも多いので用心しますが、 それでも街自体が小さいですから渋滞も数十分で抜けられるものです。
3月28日(金)
 4月10日の演奏会のプログラムにある「日本の旋律をバロック風に(曲名は当日のお楽しみ!)」 をヴァイオリンとチェロとチェンバロのために編曲して今日合わせてみました。 2年前に作ったチェンバロ独奏バージョンはもう何度も弾いてきましたが、 演奏会間際に急いで作って配慮が足りなかった部分がだんだん自分で我慢できなくなってきたので、 この際だいぶ書き直しました。 午前中の合わせの時間までに書き上げないといけなかったので、昨夜はスタジオでほとんど徹夜でした。 さて、合わせてみてまず思ったことは、 「どうして佐々木さんも片野さんも、こんな簡単な楽譜にかぎってうまく弾けないの??」 でしたが、実は彼らがうまく弾けないのではなくて、 この曲に限って私の要求が他の曲に比べてはるかに細かいのだと気が付きました。 自分で作った曲は本当に隅から隅まで「こう弾いてほしい」という要求が明確で、 それと少しでも違うと気になって気になって仕方がないのです。 ああでもない、こうでもない、と楽譜が真っ黒で読めなくなるほど修正に修正を重ねて、 その結果出来上がった楽譜ですから、 すべての音符についてその音を選んだ理由を説明できます。 ということは、 本当はバッハやヘンデルを弾くときにも、 同じくらい細かくすべての音符の必然性を説明できるまで作曲家の意図を読み取らないといけないわけですね。 「天国のバッハ様、ヘンデル様、ごめんなさい。 次の演奏会までに最善を尽くしますのでとりあえず大目に見て下さい!」


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