チェンバロ奏者 八百板正己 のホームページ

チェンバロ日誌(2008年11月)

チェンバロ日誌
11月2日(日)
 今週の後半は横浜と水戸へ行って、 バッハのフランス組曲ばかりの演奏会をしてきます。 見附のスタジオで8月から毎月1回おこなっている「公開講座:バロック舞曲の演奏法と鑑賞法」で、 せっかく全曲全楽章を分析し直して練習するのだから、 講座に来られない県外のお客様にもその成果を聴いていただこうと企画したものです。 講座では「今月はクーラントとジーグだけ全部」というように舞曲ごとにまとめて取り組むことで、 新しい発見をたくさんしつつあることは以前の日誌にも書きました。 その成果を踏まえて今フランス組曲の2番と6番を通して練習していると、 さらにいろいろのことが見えてきます。 数年前にこれらの組曲を演奏会で取り上げた時とは解釈もかなり変わっていますが、 今回はその根拠を自分なりにきちんと説明できる点が違います。 自分で自分が少しでも成長したと感じられるのは嬉しいことです。
11月27日(木)
 寒くなりましたね。 楽器のコンディションも温度によって変わります。 ここ一週間くらい、 2段の鍵盤を連動させて弾くと、 どうも2組の弦の発音時差が大きすぎて気になっていました。 どういうことか説明しましょう。 2組の弦を一緒に鳴らすとき、 発音のタイミングが完全に同時だと、 指にかかる抵抗がきつすぎてとても弾きにくいので、 お客様に分からない程度にわずかにずらして調整しておくのです。 こうすることで音色も上品になります。 それがこのところの気温の変化で楽器が微妙に変形したからでしょう、 特にやわらかい音を出すためにキーをゆっくり押したときに、 「ドー、レー、ミー」と弾いたのがいちいち「ドドー、レレー、ミミー」となってしまうのです。 原因が分かっているので直すのは簡単です。 2ヶ所のねじを1/4回転ずつ回すだけで調整完了です。 以上、季節の変わり目に行う定期メンテナンスでした。


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