チェンバロ奏者 八百板正己 のホームページ

チェンバロ日誌(2008年12月)

チェンバロ日誌
12月2日(火)
 バッハの「6声のリチェルカーレ」はやっぱりすばらしい! 6月に弾いた曲ですが、 どうしてもまた弾きたくなって、 まだ少し頑張れば思い出して弾ける今年中に弾くことにしたのです。 12月16日はオルガンで、20日はチェンバロです。 ところが半年前にステージに乗せた曲なのに、 少し頑張ったくらいではなかなか手が思い出してくれずに苦労して、 10日かかって今やっと曲の最後までたどり着いたところです。 指を早く動かすところは全然ないのに何がそんなに大変なのかは、 5月の日誌に書いてありますのでご覧下さい。 そして6月にお聴きになれなかった方はぜひこの機会をお聞き逃しなく! こういう個性の強い曲はこの先何年も出番がないかもしれません。
12月15日(月)
 昨日は昼に新潟でオルガンを弾いた後、 会場の片付けは仲間に頼んでただちに見附に急行し、 見附にあるバレエ教室のクリスマス会でチェンバロを弾いてきました。 たった15分間のゲスト出演ではあっても、 楽器を梱包して車に積み、 会場に運び込み、 調律をしないと弾けないですから、 手間は同じだけかかります。 「一日に二つも演奏するなんて忙しいですね」 と私に仕事を下さるのを遠慮される方がもしいらっしゃったら、 「そんな事はないです!」とお伝え下さい。 私は今の2倍でも3倍でも弾きたいのですから。
 バレエ教室のクリスマス会は小さなお子様とそのご家族がほとんどですので、 普通に「皆様こんばんは。一曲目はクープラン作曲の・・・」 とやっても通じないと思って、 「あるお姫様と王子様の物語。 むかしむかし、ヨーロッパのあるお城に、 音楽が大好きなお姫様が住んでいました。」 と物語に仕立てました。 演奏時間も全部入れて持ち時間15分ですので大した筋書きにはなりようがありませんが、 王子様とお姫様の初恋を匂わせて、 私自身も朗読の勉強にと思って熱演しました。 ああ恥ずかしい!でも役者は(音楽家も広い意味で役者です)恥ずかしがってはいけません。 子供たちはたぶん大人よりずっと物語への感情移入が得意ですから、 皆さん初めての音楽なのにとても集中して聴き入って下さいました。
 コンサートとは違って、皆さんはべつにチェンバロを聴きたくてそこにいるわけではなく、、 なかば押し付けみたいにしてバレエとは直接関係ない出し物が乱入したようなものです。 それなのにじっと集中して聴いてくださり、 こうしたご縁がなければチェンバロを知っていただく機会もなかったであろう方々と、 短いながらも同じ時空を共有できて幸せです。
12月18日(木)
 昨日で私も一児のパパになりました。 12月17日はベートーヴェンが洗礼を受けた日だそうです(誕生日は正確には不明とか)。 娘は腹の中にいるときからモーツァルトやショパンに異常に反応して動き回っていましたから、 これからもたっぷりと聴かせてやります。


ご質問、ご感想、ご意見などは下記までお寄せください。
E-mail : yaoita@tochio.net
親切、迅速にお返事いたします。

トップページに戻る