チェンバロ奏者 八百板正己 のホームページ

チェンバロ日誌(2012年3月)

チェンバロ日誌
3月2日(金)
 ちらし4種類の発注が終わりました。 ちらし作りはチェンバロの練習以上に心のコンディションに左右される仕事です。 「何が何でも今日中に」などと義務感で作業しても、 ろくなデザインになりませんし、ろくな文面になりません。 チェンバロの練習中にふと文章のアイデアが湧いてきたりする時がチャンスで、 思いつくまま紙にどんどん書き付けていくと、 次から次へと面白いように文章がつながっていきます。 私の場合はパソコンの画面に向かって入力するよりも、 ソファーで寛ぎながら紙に書くほうがいいようです。 そのときは書きっぱなしで推敲はしません。 少し日数を置いてパソコンでデザインするときまで寝かせておいたほうが、 自分の書いた文章を客観的に見ることができます。 デザインはまた全然違う頭を使うので、 そういう作業をしたくなるときまで待ったほうがいい結果が出ます。
 やりたい作業を、やりたい時にやって、 その結果すべてが期限内に順調に進むなら、 これほど気持ちのいい事はありませんね。 どんな作業も、そのつもりで頭の片隅においておけば 「今日はこの作業をやりたい気分だ」という日がやってくるようです。 それに気付かないと期限ぎりぎりの一番やりたくないときにやる羽目になるので、 いつも自分の心の状態に気を配ってチャンスを逃さないようにしたいですね。
3月24日(土)
 明日はソロのコンサートだというのに、 今日は夕方から3時間もヴォーカルアンサンブル・ルミネの練習をしました。 10人のメンバーの多くは他にいくつもの合唱団を掛け持ちしていて、 全員の都合を合わせるのがなかなか難しく、 主宰者といえども私一人の都合ばかり言ってはいられないのですね。
 ところが、ルミネの練習が終わって自分のチェンバロの練習を始めてみてびっくり! どの曲もどの曲も今までになく伸びやかに歌えるではないですか! 「チェンバロの音は弾いた直後から減衰する一方なのは事実でも、 それをいかに声のように膨らませて聴かせるかが腕の見せ所」 というのは頭では理解しているつもりでも、 一人で部屋にこもってチェンバロばかり弾いているうちに疎かになっていたのですね。 今日は指揮者としてみんなを歌わせよう歌わせようといっしょうけんめいだったので、 頭が完全に合唱モードになっていて、 自分のチェンバロの音ももっともっと歌わせようという意識が自然に当たり前のように働いたのでした。 これからも大切なソロのコンサートの前にはルミネの練習を入れるといいかもしれないですね!


ご質問、ご感想、ご意見などは下記までお寄せください。
E-mail : yaoita@tochio.net
親切、迅速にお返事いたします。

トップページに戻る