チェンバロ奏者 八百板正己 のホームページ

チェンバロ日誌(2014年6月)

チェンバロ日誌
6月13日(木)
 5月29日の日誌で「フェイスブックの友達が100人を超えました」と書きましたが、 さすがに友達が100人に達してからはペースはぐっと落ちました。 それはそうです。 そもそも私にはお互いよく知っているという交友関係はそれ以上無かったからです。 ですが、ちょっと見方を変えて、 記憶が曖昧で顔と名前は一致しないけれど私と共通の友達を10人20人と持っている人に 「差し支えなければ友達の輪に加えていただきたく」とメッセージを出して友達申請をしてみました。 すると、殆どの場合に「以前から名前はよく存じていました」とか 「一度演奏を聴いたことがあります」とか 「私は弦楽合奏の中の一人でしたが実は一度だけ同じ舞台に乗ったことがありました」というような返事が返ってきて、 快く私を友達の輪に加えてくれました。 嬉しいことですね! 鍵盤楽器奏者は基本的には一人で行動する宿命にありますが、 皆さんちゃんと見ていてくださったわけです。 この嬉しさに気付いたからには、 これからは「鍵盤楽器奏者は一人で行動する宿命」などと言い訳せずに、 一つ一つの出会いをもっと大切に育みます。
6月21日(土)
 午前4時20分。 いくら音が小さいチェンバロとはいえ、 さすがにご近所に音が漏れてはいけないので、 蓋を閉めて、かつ爪のかかり具合を最小にして囁くような音で練習中! 大好きなウィリアム・バードの曲なのでなおさら、 自分の理想とする演奏に一歩でも近づけたくて、 本番前日のラスト・スパートです。
 こんな無茶が許されるのも、 ひとえに家事も子守も娘の保育園の用事も一手に引き受けてくれる妻のおかげです。 明日のコンサートでは妻も受付をして演奏も聴いてくれますが、 いい演奏ができるとすごく喜んでくれるし、 悪い演奏だとすごくがっかりさせてしまいます。 口で「ありがとう」と言うだけでは足りません。 本番まであと33時間もあるんだ、全力で頑張ろう!
6月29日(日)
 今日は岩室温泉の高島屋さんでチェンバロを弾いてきました。 「チェンバロとホタルの夕べ」と題して、 「温泉に入って、美味しい会席料理を食べて、ホタルを見て、チェンバロを聴く」 という優雅な催しに呼ばれました次第です。 国指定有形文化財の指定を受けた由緒ある部屋に置かれたチェンバロは、 和と洋の違いを超えて調和していました。
 楽器を搬入して、楽器が会場の温度湿度に馴染むまで控室で休んでいると、 すばらしいご馳走がテーブル一杯に次から次へと運ばれてきました。 「簡単なお食事をご用意しています」って、 高島屋さんの基準ではこれが「簡単なお食事」なんですね! 聞けば、お客様に提供した会席料理と同じものをほとんどそのまま下さったようです。 きっと一皿一皿に確固としたストーリーがあって、 一部だけ抜粋とか、全然違うものと組み合わせるなどは納得いかない、 という美意識がプロの料理人の誇りとともにあるのでしょう。


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