チェンバロ奏者 八百板正己 のホームページ

八百板正己のCembaloニュースレター 創刊号(2015年3月9日発行)

印刷して郵便でお届けを始めたニュースレターの内容をここに転載します。
ニュースレターの郵送をご希望の方は、どうぞご遠慮なくお申し付け下さい。


創刊のご挨拶

これまで、私のコンサートにお越しくださいましたお客様をはじめ、 ご縁をいただいた多くの方々に、 年に2回ほどの頻度でコンサートのご案内をお届けしてまいりました。

このたび、「皆様にもっともっとチェンバロのことを知っていただきたい」 「お客様から寄せられたご質問にもきちんとお答えして、 それを多くの方々とも共有したい」との願いから、 このようにニュースレターという形でより頻繁にお便りを差し上げることにいたしました。

チェンバロの世界にどっぷり浸かっている私にとっては当たり前のことも、 皆様にとってはとても興味があったり、不思議だったりすることもありましょう。 皆様とともに作り上げるニュースレターができれば最高です。 ご感想、ご質問など、何なりとお寄せくださいませ。


チェンバロQ&A

Q:重さはどれくらいですか?

A:

いい質問ですね!

長さが2.5mとグランドピアノよりも長いですから、 けっこう重いんじゃないかとお考えになる方が多いですが、 実際は脚を除いた本体部分で50kg少々しかありません。

チェンバロはそもそもピアノと違って、 重い金属フレームは使っていません。 全部木でできています。 ギターやヴァイオリンなどの弦楽器の仲間と思えばいいでしょう。 その上チェンバロは、 ほそーい弦(太さ0.3mmほど)を、 小さーい爪(幅2mm、厚さ0.2〜0.5mmほど)ではじいて生じる僅かな振動を、 すごーく良く共鳴する箱で増幅してあれほどの音量を得ています。 ですので、けっこう薄い木で繊細に作ってあって、 見かけほど重くないのです。

Q:どうやって運ぶのですか?

A:

これもいい質問ですね!

まず、本体は脚の上にただ乗っているだけなので、 脚の上で本体を専用カバーで包みます。 重さは2人で持てる程度ですから、 お手伝いの人を頼めるときには2人か3人で持ち上げて、 私一人しかいない時には自作の専用台車に載せて、 私の愛用の軽ワゴン車まで運びます。

ワゴン車は助手席が平らに倒せるタイプのものです(ホンダのアクティ・バン)。 チェンバロの先のほうの細くなっている部分がちょうど助手席のところにぴったりはまって、 鍵盤の部分がちょうど車の後部ハッチぎりぎりに収まります。 楽器の長さがあと15cm長かったら入らないところでした。 もっと大きい車で運ぶ人もいますが、 車体が大きくても案外2.5mもの長さの楽器を載せるのには不便だったりもするんですね。

あとは脚を分解して車の空きスペースに置き、 椅子と一緒に荷造り用のロープで固定すれば積み込み完了です。

以上の一連の作業に要する時間は20分。 慣れたものです。

Q:どの辺りの座席が一番美しい音が聴けますか?

A:

じつにいい質問です!

チェンバロは上から見ると下の図のような形をしているからなのか、 原因はよく分からないのですが、 どのチェンバロもみな図の右下の向きに一番美しい音が行きます。 実際の演奏の場面では譜面台が邪魔して鍵盤のほうには音が行かないので、 なおさらこの傾向が強くなります。

いい音の位置

「演奏中の指が見たいから」と鍵盤が見える座席を選ぶお客様がたくさんいらっしゃいます。 お気持ちはすごーく分かります! 私もかつてそうでしたから! でも、コンサートの間ずっと指を見続けなくても、 もし右側の席が空いていたら休憩の時にでも席を移って美しい音を聴いてみてください。

※ 質問をお寄せ下さい。 このコーナーに採用させていただきましたら、お礼にちょっとかわいい音符雑貨をひとつプレゼントいたします。


ニュース

新潟バッハ管弦楽団&合唱団 活動開始

昨年11月のお便りと一緒に募集チラシをお送りしたのを覚えていらっしゃるでしょうか。 あれから数ヶ月の間に約90人のメンバーが集まってくださり、 先日初練習をおこないました。

短期間にこんなに多くのメンバーが集まってくださるとは、本当に驚きました。 ほとんどが今まで直接の面識がなかった方々なのです。 私が今まで知らなかっただけで、 「バッハを演奏したい」と望む方々は県内の隅々までたくさんいらっしゃったのですね。 責任の重さをしっかりと受け止めます。

他にいくつもの演奏団体を掛け持ちしている熱心なメンバーも多く、 急に集まったこれだけの人数の都合が簡単に合うわけがありません。 ですので複数の曜日に練習日を設定して、 また新潟県は広いですから会場も複数設定して、 とにかくメンバー一人一人の「バッハを演奏したい」との気持ちに応えられるように、 精一杯の試行錯誤をしつつ進めています。

入団はいつでも受け付けていますし、 一度練習を見学なさってから決めてくださっても構いませんので、 関心をお持ちの方は何なりとお問い合わせ下さい。

八百板チェンバロ教室の近況

毎月1回〜3回と定期的にいらっしゃる生徒さんが17人、 不定期の方も含めた総数は29人と、 県内最大規模のチェンバロ教室です。 ご自分ではチェンバロをお持ちでない方がほとんどだというのも、 他のチェンバロ教室にはない特徴でしょう。

4月に長岡で発表会を予定していまして、 意欲ある生徒さん10人以上がその日を目標に据えて、 いつも以上に念入りに練習を積み重ねています。

一方で、ご自分のペースで優雅な大人の趣味を満喫していらっしゃる生徒さんも、 気が付けば数年の間にずいぶん高度な曲を手がけるようになってきました。

チェンバロ教室について、 そういえば発表会のご案内以外のことを今までお知らせしたことがありませんでしたね。 この教室の話題の生徒さんをご紹介しましょう。

・鍵盤楽器の経験がほとんどなく、 楽譜の読み方も不確かで、 しかもかなりのご高齢だった方が10年間の努力の末に、 今ではバッハのフランス組曲のメヌエットをいくつも弾けるほどになりました。

・鍵盤楽器を一度も触ったことがなく 、鍵盤のドの位置も知らず、 楽譜も全く読めなかった方が数年のうちに正真正銘のバッハ作品を複数手がけています。

・最も遠距離を通う生徒さん・・・山形県から毎月2回熱心にかよってきます。

・最も頻繁にレッスンを受ける生徒さん・・・発表会前には1ヶ月に5回いらっしゃることもあります。 1時間レッスンを5回というのはかなりの勉強量です。

・長年にわたって最多のレッスンを受けた生徒さん・・・10年間で260回。 1時間レッスンですから、 この生徒さんは私のチェンバロを260時間演奏なさったことになります。

この他の生徒さんも、みな個性的な情熱の持ち主ばかりです。


ご質問、ご感想、ご意見などは下記までお寄せください。
E-mail : yaoita@tochio.net
親切、迅速にお返事いたします。

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