チェンバロ奏者 八百板正己 のホームページ

八百板正己のCembaloニュースレター 第2号(2015年5月8日発行)

印刷して郵便でお届けを始めたニュースレターの内容をここに転載します。
ニュースレターの郵送をご希望の方は、どうぞご遠慮なくお申し付け下さい。


チェンバロQ&A

Q:2段鍵盤の下を弾くと上も一緒に動いている場面を時々見かけますが?(新潟市 H様)

A:

よく観察していらっしゃいますね!

鍵盤周りの写真

2段鍵盤のチェンバロは音色の異なる複数組の弦を持っていて、 上の鍵盤と下の鍵盤にそれぞれ割り当てられています。 つまり、2台のチェンバロが積み重なっているようなものです。 さらに、下の鍵盤を弾いた時に上の鍵盤も連動させる仕組みが備わっていて (このチェンバロの場合では上の鍵盤を奥に1cmほど押し込む)、 2台のチェンバロを同時に鳴らすように豊かな音量と音色が得られます。

このような発想と仕組みは当時のパイプオルガンから来ているのですが、 確かに直接指を触れていない上の鍵盤が勝手に動いているように見えるのは、 自動演奏ピアノを見ているかのようでおもしろいですよね!

※ 質問をお寄せ下さい。 このコーナーに採用させていただきましたら、お礼にちょっとかわいい音符雑貨をひとつプレゼントいたします。


ニュース

新潟バッハ管弦楽団&合唱団に信じられないような方がご参加

前回のニュースレターをお送りした直後、 俄には信じがたいニュースが飛び込んでまいりました。

群馬交響楽団(プロのオーケストラです)の元コンサートマスターにして、 現在国立音楽大学でも教鞭をとっていらっしゃるヴァイオリニストの風岡優氏から、 新潟バッハ管弦楽団&合唱団に参加するとのご連絡をいただいたのです。

風岡氏はご自身の超多忙な音楽活動にもかかわらず、 長年にわたって新潟大学管弦楽団の弦楽器トレーナーとして、 新潟県の弦楽レベルの向上に非常な貢献をなさっておいでです。 この10年ほどは、ご自身が設立されたプロの弦楽器奏者たちからなる「アンサンブル・クヴェレ」を率いて、 バッハを始めとするバロックの弦楽合奏曲から、 ロマン派、近代の弦楽合奏曲に至る幅広いレパートリーを群馬県内の聴衆に紹介する活動も続けていらっしゃいます。

その風岡氏が、「バッハという宇宙の深部まで覗けるようになりたい」と、 ご自身の更なる研鑽を目的として当団にご参加くださるというのです。 その上、ご自身は独奏やコンサートマスターはなさらず他のメンバーに経験させたいとおっしゃいます。

新潟大学管弦楽団で何十年も前にご指導を受けた卒業生の方々からもいまだに絶大な信頼を集めておいでの風岡氏とともに歩むことができるならば、 当団のこれから10年にわたる活動は一層実りの多いものとなるでしょう。

風岡氏のほかにも、 音楽大学を卒業されて演奏活動や教育に活躍中の多くのプロの方々 (普通ならば指導者やソリストとして招聘される立場です) も参加費を平等に負担してご参加くださっています。 この団体が単なる楽しみの場であることを超えて、 志の高い専門家の方々にとって「真実を追究する場」であることを期待されてのことでしょう。

私がこれまで自分の演奏のためにと求め続けてきた膨大な情報が、 これからは多くの人々の手を経て新潟県内はもとより県外までも広がってゆくのだと思うと、 一層の責任の重さを自覚いたします。

「チェンバロ演奏家からしか聞けないバッハのインヴェンションの本当の姿」ご報告

4月21日(火)に新潟市のりゅーとぴあスタジオAにて上記の講習会をおこないました。 県内はもとより、遠く東京や横浜からもお集まりいただきました。 熱心な眼差しに勇気付けられて無我夢中で喋り通した5時間半は、私にとっても実に幸せな時間でした。

終了後にお客様から頂いた感想を一部ご紹介いたします(個人が特定されないよう、若干表現を変えたところがあります)。

「もっとバッハを知りたくなりました。音楽が語っているように聞こえ、とても納得しました。」(新潟市 K様)

「バッハの時代の思想的な(文化的な)背景をはじめて知りました。ほんの一部なのかもしれませんが。実際に楽譜をみながら(持ってきておいて良かった! ホントは原典版の方がいいんでしょうけど)、実際のチェンバロでの演奏を聴き、ナルホド! と思うところがたくさんありました。」(山形県 U様)

「バッハの音楽が生きているのが(飛び出してくるように)感じられました。低音の響きが今まで思っていたのとは随分違って豊かな深みのある音で驚きました。今日教えて頂いたことは、自分の勉強している歌につながることが沢山でした。伺って本当に良かったです!! 又、インヴェンションも弾いてみたいと思います。」(上越市 K様)

「きちんとバッハを理解しインヴェンションを弾くと、聞こえてくる音楽が今までのものとは違うものに聞こえました。音楽の父のバッハに時々帰って音楽を勉強する良い機会になりました。また楽しい講座を企画して下さい。」(新潟市 N様)

「シンフォニアもレクチャーして下さい。BACH大好き!」(新潟市 Y様)

「チェンバロ演奏とお話の会」一旦終了に伴う特別演奏

長岡にあるギャラリーmu・anにて6年間にわたって続けてまいりました「チェンバロ演奏とお話の会」を、 この5月をもって一旦終了とさせていただくことになりました。

この間に私は以下のようなたくさんのバッハの名曲とじっくり向き合い、 その魅力を大いに語ってまいりました。 毎回が本当に幸せなひと時でした。

2009年1月〜2011年2月「平均律クラヴィーア曲集第1巻(全24曲)」
2011年5月〜2012年3月「ゴルトベルク変奏曲(全31曲)」
2012年7月〜2013年5月「イギリス組曲(全6曲)」
2013年7月〜2015年5月「平均律クラヴィーア曲集第2巻(全24曲)」

そこで、5月21日の最終回ではこれまでの6年間を振り返り、 過去の演奏曲からも数曲選んで懐かしく演奏をお楽しみいただこうと準備を進めております。 過去6年間にご来場くださった方はもちろん、 「いつでも聴けるから」と先送りしてこられた方もぜひ、 チェンバロ独奏のための最高の音響空間の一つと私が自信を持ってお勧めするこの会場での演奏をどうぞお楽しみ下さい。

日時:5月21日(木) 19:00〜20:15演奏と解説、20:15〜奏者を交えての歓談
場所:ギャラリー mu-an(長岡市呉服町2-15)
 ※地図がギャラリー mu-anのホームページにあります。
料金:2,500円(茶菓付き)
出演:八百板正己(チェンバロとお話)

曲目:
 平均律クラヴィーア曲集第2巻より 前奏曲とフーガ 第23番 ロ長調、第24番 ロ短調
追加曲目:
 平均律クラヴィーア曲集第1巻より 前奏曲とフーガ ハ長調
 ゴルトベルク変奏曲より アリア
 イギリス組曲第1番より 前奏曲

――主催、お問合せ――
ギャラリー mu-an(Tel 0258-33-1900 / e-mail : info@mu-an.net
――後援――
日本チェンバロ協会


ご質問、ご感想、ご意見などは下記までお寄せください。
E-mail : yaoita@tochio.net
親切、迅速にお返事いたします。

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