チェンバロ奏者 八百板正己 のホームページ
| チェンバロ日誌(2006年7月) |
| チェンバロ日誌 |
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7月10日(月) 演奏会と講習会の2日連続に寝不足も重なって疲れたためでしょう、 今朝は目が覚めたら11時(もう朝とはいえませんね)でした。 午後から見附のスタジオでレッスンなので大急ぎで支度をしてスタジオに着き、 昨日使ったヴァージナルを車から降ろすのは時間がないので後回しにして、 部屋を掃除して換気をして、換気によって部屋の湿度が上がったので除湿をして、 ある程度湿度が下がったところで2段チェンバロの蓋をあけて調律をして、 何とかレッスン時間に間に合いました。 昨日のルネサンス舞踏講習会はとても好評でしたし、 主催した私もとても楽しく、刺激的で勉強になりました。 講習会の様子は「過去の演奏」のページに書きましたのでご覧下さい。 |
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7月17日(月) 見附チェンバロスタジオに幻の鍵盤楽器クラヴィコードがやってきました! といっても購入したわけではなく借り物ですが。 9月にこのクラヴィコードという楽器とバッハとのかかわりにスポットを当てたイベントを企画したのです。 この楽器は新潟県内で作られ、新潟県内の方が購入したものを夏の間お借りすることになりました。 チェンバロと同時代に使われた楽器ですが演奏技法がかなり違います。 「さあ今日から猛練習!」と意気込むまでもなく、 この楽器の神秘的な音色と豊かな表現力に病みつきになり、 気がつくといつまでも弾き続けていて他の仕事が滞っています。 |
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7月23日(日) 今日は午前中に新潟市の東のほう、 阿賀野川の近くにある「小さな美術館 季(とき)」に行って、 長岡の造形作家の佐藤和行さんの個展を見てきました。 カナダ・インディアン、南米のインカ、沖縄の与那国島、青森のねぶた祭に取材した「モンゴロイドの強烈な原色」が、 静かな田園に佇む和風建築に展示され、 なぜかとてもしっくりとマッチしていました。 午後には新潟市音楽文化会館に戻って、 東京から指揮者を招いての指揮法勉強会に参加しました。 今日は他の受講者の聴講とグループレッスンへの参加で、 明日は私も個人レッスンを受けます。 夕方に見附のスタジオに着いて、 「さあ明日のレッスン曲の楽譜を読み直そう」とすると外ですごい音が!! そう、今日は見附の花火の日で、 かなり近くの山でドンドン上がっているので音楽が身に入りません。 音量もそうですが、花火が上がると気持ちが昂って浮き足立ってしまうのです。 仕方が無いので雑用を片付け、 今やっと花火が終わりました。 |
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7月27日(木) カーブドッチでの演奏会を初回から17回すべて聴きに来てくださっている大切なお客様からの招待で、 昨日柏崎の花火を桟敷で見てきました。 「尺玉100発同時打ち上げ」「三尺玉2発同時打ち上げ」「尺玉300連発」といった話題は観光案内に譲って、 私は花火と音楽の関係についてお話ししましょう。 花火は空間の芸術という意味で絵画と共通するものがありますが、 また時間の芸術という意味で音楽との関連も深いです。 ほとんどのスターマインはヘンデルのシャコンヌのごとく最後に向かってクレッシェンドとアッチェレランドで盛り上がりますが、 その緊張がわずかのタイミングのズレで途切れてしまうと、何となく盛り上がらないまま終わってしまいます。 観客が「これで終わりだ」と思って拍手をしようとすると不意を突いてコーダが続くのは、 良い意味で期待を裏切られる爽快感があります。 最後が必ずしもフォルティッシモで終わらないものもあって概して拍手は少なかったですが、 あえて余韻を感じさせるそのような構成はフローベルガーの組曲がサラバンドでしみじみと終わるのと共通する美意識かもしれません。 紹介のアナウンスも無く単発で上げられる花火も、 柏崎のは形がいつもきれいな円形であるのはもちろん、 消え際が非常に鮮やかで一瞬でパッと消えるのが高い技術と良心の証しです。 芸術と称されるものはそういう地味なところを一つ一つ丁寧に積み上げてこそ本当に人の心を動かすことができるのですね。 |
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