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カーブドッチ オルガンコンサートシリーズ 第14回
ルネサンスからバロック、古典派へ


紹介

遠い昔のルネサンス期のオルガン音楽に始まり、 チェンバロ音楽全盛時代のバッハを経て、 チェンバロとピアノの移り変わりに生きたハイドンまで。 名曲が綴る2世紀以上の時の旅へと皆様をご案内いたします。

聴き所:
 オルガンとチェンバロの両方を使うカーブドッチの演奏会には、今回は2つの聴き所があります。 オルガンは中世から現代まで使い続けられて最も広い年代のレパートリーをもつ楽器ですが、 このたびはルネサンスからバロック初期のオルガン曲だけに絞りました。 そのことによってこの時代特有の「中全音律」という調律法でオルガンを調律することが可能になります。 バッハなど大胆な転調を伴うバロック後期の音楽も演奏するためには響きの美しさを犠牲にしても全ての和音が演奏可能な調律法を選ぶ必要があるのですが、 中全音律は使えない和音がある反面、使える和音はほとんど完璧にハモります。 そしてこの調律法で弾いてこそ、ルネサンスからバロック初期の鍵盤音楽はその本当の美しさが明らかになるのです。 オルガンはチェンバロのように演奏会の途中で簡単に調律し直せる楽器ではありませんので、 中全音律のオルガン演奏を聴ける機会は新潟県内ではほとんど無いに等しいといえます。 (ここでの演奏会ではそのつど私自身がオルガンの調律を行っていることもお知らせしておきます。)
 もう一つはチェンバロでハイドンを演奏することです。 こんにちピアノで演奏することがほとんど無条件の前提となっているようなハイドンですが、 実はチェンバロとピアノとの移り変わりを生きた作曲家でした。 晩年の作品ではピアノならではの表現を強く意識して作曲したためにチェンバロで効果的な演奏をすることは難しいですが、 今回のような移行期の作品ではチェンバロならではの表現を生かしたアプローチによってピアノとは別の良さを引き出すことができます。 作曲された当時も生まれて間もないピアノを誰もがすぐに買うことができたわけではなく、 特に一般の愛好家などは後のベートーヴェンの作品までチェンバロで演奏を楽しんでいたそうですから、 今回の取り組みも歴史のある一面を反映していると言えるかもしれません。


使用楽器:
・久保田彰2000年製作、フランドル様式2段鍵盤チェンバロ
・カーブドッチ設置のパイプオルガン

プログラム

《天上の調べ ルネサンス〜初期バロックのオルガン音楽》

フレスコバルディ(Girolamo Frescobaldi 1583−1643 イタリア):
●パストラーレ

カベソン(Antonio de Cabezon 1510−1566 スペイン):
●第4旋法のティエント(7)

シャイト(Samuel Scheidt 1587−1654 ドイツ):
●「私はこんなにも傷ついて」によるファンタジア

ギボンズ(Orland Gibbons 1583−1625 イギリス):
●ファンタジア(MB11)
●二重オルガンのためのファンタジア(MB7)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 休憩 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

《地上の調べ 後期バロック〜古典派のチェンバロ音楽》

スカルラッティ(Domenico Scarlatti 1685−1757 イタリア):
●パストラーレ ニ長調 K415

バッハ(Johann Sebastian Bach 1685−1750 ドイツ):
●フランス組曲 第6番 ホ長調 BWV817
(アルマンド 〜 クーラント 〜 サラバンド
〜 ガヴォット 〜 ポロネーズ 〜 ブーレ 〜 ジーグ)

ハイドン(Franz Joseph Haydn 1732−1809 オーストリア):
●ソナタ 第39番 ニ長調 Hob.XVI/24
(アレグロ 〜 アダージョ 〜 フィナーレ)

《アンコール》
自作自演:
●クリスマスキャロル「ひいらぎ飾ろう」によるフーガ


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