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チェンバロ名曲探訪 vol.10
第19回古楽コンクール ファイナリスト 凱旋公演〜バッハゆかりの音楽家たち


ごあいさつ

 本日は「チェンバロ名曲探訪vol.10 バッハゆかりの音楽家たち」にお越しくださりありがとうございます。 新潟県内と横浜の同時開催でチェンバロ音楽の名曲を選りすぐってご紹介するこのシリーズも今回で10回目を迎えることができました。
 さて、「チェンバロといえばバロック音楽」「バロック音楽といえばバッハ」と自然に連想される偉大な彼は、 一方で「音楽の父」などとも呼ばれてあたかも西洋音楽が彼から始まったかのように捉えられることも少なくありません。 しかし200年以上にわたるチェンバロのレパートリーの中でバッハの音楽はほとんど最後の時期に位置づけられ、 何の前触れもなく現れたものではありませんし、 むしろ若いときから生涯にわたってヨーロッパ各地の新旧の音楽を貪欲に学んで自らの音楽に取り込みながら、 常に変化し続けたのがバッハの音楽であるといえます。
 本日のプログラムはバッハに直接影響を与えた各国の音楽の中でも特に彼以前の世代の音楽家を選び、 それらのすべてから良いものを学び取ろうとしたバッハの姿勢に思いを巡らせ、 最後のバッハ自身の音楽と併せて幅広い国と時代にわたる多彩なチェンバロ音楽をお聴きいただくように構成したものです。
 標題に「コンクール凱旋公演」とありますが、 プログラム中の数曲は去る4月23、24日の古楽コンクールチェンバロ部門で演奏して私をファイナリストに導いたもの、 他は過去数年の演奏活動で取り上げた多くの曲の中から特に思い出深いものを選びました。 バッハにはとても及びませんが私も多くの音楽を貪欲に学んで常に変化し続け、 既に半年前の自分とも違う演奏をしていると思っております。 本日の演奏も一つの区切りではありますが、ここに留まることなく変わり続ける所存ですので、 お気づきのことは何なりとご指摘いただければ幸いです。


使用楽器:久保田彰2000年製作フランドル様式2段鍵盤チェンバロ
(6月19日のみMartin Skowroneck1966年製作ドイツ様式2段鍵盤チェンバロも使用)

プログラム

【フランス音楽とバッハ】

クープラン(Francois Couperin 1668−1733):
●修道女モニク
●田園詩
●神秘的な障壁

ダングルベール(Jean-Henry D’anglebert 1635−1691):
●アルミードのパッサカリア

【イタリア音楽とバッハ】

フレスコバルディ(Girolamo Frescobaldi 1583−1643):
●トッカータ 第7番(1615)

マルチェッロ(Alessandro Marcello 1669−1747):
●オーボエ協奏曲 ニ短調
(バッハによるチェンバロ用編曲BWV974)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 休憩 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【ドイツ音楽とバッハ】

フローベルガー(Johann Jacob Froberger 1616−1667):
●トッカータ FbWV102
●ファンタジアFbWV202

ブクステフーデ(Dietrich Buxtehude 1637−1707):
●カンツォーナ ニ短調 BuxWV168
●トッカータ ト長調 BuxWV165

バッハ(Johann Sebastian Bach 1685−1750):
●トッカータ ニ長調 BWV912

<アンコール>
C.ペツォルト(伝J.S.バッハ):メヌエット ト長調(6月5日)
F.クープラン:修道女モニク(6月10日)
F.クープラン:神秘的な障壁(6月12日)
F.クープラン:さえずり(6月18日、19日)


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